森悦子 のすべての投稿

豊田ヴァイオリンコンクール

今日は第5回豊田ヴァイオリンコンクールでした。体力的にも大変なチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトを小柄な身体で見事に弾きこなし、金賞を頂けました。

脱力、音の出し方、、まだまだいろいろ課題はあるものの、この歳でここまで弾きこなせるのは本当に素晴らしい事です。まだまだこの先の人生、山あり谷ありですが逞しく、楽しみながら音楽が成長の糧となっていくと良いですね。どこまで進化するのか私も楽しみです。

ゴールデンウィークが終わりましたね。

皆さんはどんなお休みを過ごしましたか?私は久々に犬旅に出かけました。名古屋から300キロほどの北志賀高原。山頂にロープウェイで登ったり、ブナの森原生林のトレッキングなど自然の中で犬と歩くのは本当に楽しいです。それと共に、小さい町の散歩も本当にワクワクします。建物、道、公園など全ての雰囲気が違います。スーパーの陳列の仕方も違います。土地が違えば人の考え方も少しづつ違う、、おもしろいです。

音楽も作曲された国、土地、時代、環境によってまったく内容が変わってきます。今自分が勉強している曲は、どこの国の人がどういう時代に作ったのかとワクワク勉強できると良いですね♪

チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト

チャイコン。 12歳の女の子が取り組んでいます。

チャイコフスキーが作曲した当初は酷評だらけ、当時偉大だったヴァイオリニストのレオポルト・アウアーは「演奏不可能」と言い放ち、音楽批評家の大長老ハンスリックは「悪臭を放つ音楽」とまで言われた曲も今では4大ヴァイオリンコンチェルトと言われるまでの大人気曲です。(作曲当初は酷評で、のちにその価値が認められる作品は音楽の世界でも絵画の世界でも珍しくはないですね)

さて、そんな大曲も今や小学生でもスイスイ?弾く時代です。すごいです。

本当はヴァイオリンコンチェルトを勉強していくのに順序らしきものはあり、だいたいそれに沿って勉強していくのですが、基礎的な能力が高くセンスも良い子は逆に音楽的な内容が掴みやすいものからやるというのも一つの考え方かなと思います。チャイコフスキーはとてもいろんな技術が盛り込まれており派手な演出がなされてますが、ロシア民謡的な要素が日本人の民謡的ベースに合うのか、歌う、という意味では理解しやすいのかなと思います。もちろんもっと奥深い部分では経験、年月を経ないと深みは出てこないものですが、それにしても昨年の毎コン全国大会1位の小4の女の子、それすらも凌駕する演奏でした。

話は逸れましたが、、この大曲を低年齢で弾ける子達はたくさんいる中で、やっぱりヴァイオリンを弾くのはそう簡単ではないという事です。あまり若い年齢で弾けるから良いというものでもなく、とにかく“弾けたつもり”になって、いろんな経験をして、様々な感情や曲の持っているエネルギーを感じとり、引出しに詰め込んでいく事が1番大事な事なのだと思います。どうしてもプロになりたい、コンクールで結果を出したいとなるとまた熟成を速めるという別のアプローチが必要になると思いますが、基本的には変わりません。引出しにしまい、自分の中で吸収、熟成、消化させ、そして自分の言葉でアウトプット。です。

「Kes」(少年と鷹)

ふとケーブルのチャンネルを回すと、ケン・ローチ監督のイギリス映画(1969年)がこれから始まるところ。監督は役者の本当の感情を忠実に表現する事にこだわり、出演者のほとんどを素人から選んだという解説だけは耳に入り、観ることに。言葉では語れない、なんとも言えない素晴らしい映画でした。炭鉱町に暮らす貧しい家庭環境、父は蒸発、仲の良くない意地の悪い兄、朝6時から新聞配達をしてから学校に行く、体操服も買ってもらえずクラスメイトからはバカにされ教師からもいじめられる。そんな少年がある日森の中で鷹のヒナを見つけ育てる…というような話なのだが、少年と鷹の暖かいふれあい物語なんていうものではない。とても繊細な少年の心の機微を語ることなく映像にしている。「大人は子供に無関心すぎる、だから子供も無関心になるのだ」と最後の方で語る少年、そしてラストはバッサリ。何かを深く考えさせるような映画は、ハリウッドにはないヨーロッパ映画独特のものですね。おススメです。

新年度が始まります♪

週に1度(前期のみ)、大学で乳幼児の音楽演習という授業をさせて頂いています。幼稚園の先生になるための、ピアノと弾き歌いのレッスンです。今日はその打ち合わせ会議でした。里山の桜に潮の香り、、そんな道を通るだけでわくわくします(^^) 今年度はどんな学生さんに会えるのかとても楽しみです。

ミニコンサート&ヴァイオリン体験会♪

ようやく春が来たのも束の間、一転して寒い雨の1日になりましたが、沢山の方がご来場下さいました。ヴァイオリン体験会もみんな喜んでくれて、雨の中ヴァイオリン5挺を運んだ甲斐がありました(^^) 初ヴァイオリン体験の感想はみんないろいろでしたが、見てるのとやってみるのとではとっても大きな差があったと思います。初めてのヴァイオリン生演奏に接した方々もとっても喜んで下さり、私もとっても嬉しいひと時になりました♪

安城教室 開講記念ヴァイオリンコンサート

2018年5月より、安城教室でのヴァイオリンレッスンを開始致します。

そこで今週21日13時半より、安城教室にてヴァイオリンコンサート(30分程度)& ヴァイオリン体験会、レッスン体験会を行います。

ご興味のある方は、このサイトのお問い合わせページからご連絡ください♪

コンサートに行こう♪

昨夜は二コラ・ドートリクールさんと成嶋志保さんのデュオコンサートを聴いてきました。よく百聞は一見にしかず、と言いますが、百見は一聞にしかず、ともいえるのでしょうか。本当に素晴らしい演奏は、どれだけその素晴らしさを語ったところで、その場所、その時間に居た者にしかわからない、奇跡的な時間芸術ですね。コンサートと同じ1,2時間、練習をするのならば、コンサートを聴いた方がその何倍も価値のある時間になるかもしれません。いろいろな演奏に接することは、感性豊かな成長を促す為にもとても大事な事だと思います。たとえそのコンサートで寝てしまっても、最初から何も聴かずに寝てしまう子はいません、そのたった1分でも何かは芽生えてるはず、、と信じてます。

Nicolas Dautricourt(ニコラ・ドートリクール)ヴァイオリン公開講座

今日は、フランス人ヴァイオリニスト、ドートリクールさんの公開レッスンを聴講してきました。

ドートリクール先生、とっても素敵な音色でした♪日本語もペラペラでびっくりでした。

音の捉え方、リズム、フレーズの方向性、どの音が大事か、、。普段いつも考えている事でも、違う角度から客観的にみれたりするので、とてもおもしろいです。公開レッスンは、普段の状態をまったく知らない先生が1回きりのレッスンをするわけで、長期的な視野でレッスンができないだけに、その時に受講生に1番必要な事を指摘してくれるという良さもあります。重要なのは、いろんな考え方、捉え方があると実感する事、何より素晴らしい演奏家に間近に接して少しでもそのエネルギーを感じる事、でしょうか。

竹田邸 座布団コンサート

昨夜は歴史感じる有松絞りの老舗、竹田嘉兵衛商店での座布団コンサートでした。

共演はチェロの姉、松村厚子と、ピアノの齋藤のりちゃんです♪ アンサンブルは自分1人だけではなく3人で一つの音楽を作るので、3倍以上の喜びがあるとの同時に、三人三様の意見を合わせていくという難しさもあります。自分では気づかないことを気づかせてくれたり、そういう意見もあるのねと多角的に見れるようになったりもします。よくカルテットはどれだけ友達をなくすか、、というぐらいケンカも当たり前ですが、大事な事は、この曲、音楽をどう表現するかに重点を置いてその為の努力、協力をすることに集中することです。

ご来場くださった皆様、ありがとうございました。